PS3終了のお知らせ

とうとうといいますか案の定といいますか ファイナルファンタジー13がマルチプラットフォームになったようです。
もちろんマルチというのはおそらく建前で最終的には事実上の移籍になるかと思われます。


かねてより開発進行の遅れが指摘されていたFF13ですが、、最新トレーラーを見ると最初に公開された画面が
そのまま残っていたりしており、ゲーム部分が満足に実装されていないのではないかと思われます。
スターオーシャンなど企画的には後発の作品がゲーム画面本編を流していることからも明白です。


アメリカで行われた商談会E3では、メタルギアソリッドマルチプラットフォーム化は阻止しましたが
今後、プレイステーション3のみの撤退圧力が強まるものと予想されます。
これは事実上の三行半と言っていいでしょう。
実際プレイステーション3は満足に売れていません。 
国内でこそエックスボックスより売れていることになっていますが
正直それすらも怪しい有様です。というのもソニーは奇妙な販売数カウントを繰り返しており
その都度、決算結果で色々と数字のマジックを披露しているからです。
たとえば、先の損失を上半期で計上して下半期の数字をよく見せるというやりかたです。


では実際何が起こったのでしょうか ここからはある程度の推測と得られた情報に基づいて語ります。
プレイステーション3のゲーム開発は困難と言われています。
どれくらい困難かといいますと、三歩進んで二歩下がる作りというべきでしょう。
たとえば業務用プログラムなら仕様通りの動作をすれば問題はないのですが、
ゲームプログラムにはそこにパフォーマンスという概念が加わります。


ここで一番重要なことは、常に安定したパフォーマンスが得られるようにつくることです。
たとえばパフォーマンスが急に悪くなるとゲーム進行が遅くなったり、動きが悪くなったりします。
プレイステーション3がほかのハードと大きく劣っているのが、この安定したパフォーマンスを維持する機能なのです。


パフォーマンスが悪化すれば当然原因をつかまないといけません。
ここで大きな壁が立ちふさがります。 プレイステーション3の心臓部 セル です。
コンピューターの性能が悪くなる原因を探すにはデータの流れを探すことが必要不可欠ですが
このセルは信じられないことに色々手続きをとらないと セル内部のデータの流れを見ることができない作りになっています。
しかもデータの流れを見るで、観測行為そのものがボトルネックになると言う地獄絵図も待ってます。
プレイステーション3は、開発してもそれがモノになるまで極端に手間がかかるハードなのです。


もう一つの理由が、ライブラリの差です。
現代のソフトではそのソフト規模の大きさから、たくさんのプログラムを外部開発に依存します。
ゲームが始まる前にメーカー以外のいろいろなロゴが出てくるのはそのためです。
ライバルハードであるマイクロソフトエックスボックス360や任天堂のWiiはその辺の環境が
とても整備されいますが、プレイステーション3はそうしたプログラムも手前で作らないといけません。


どれくらい悲惨かといいますと
プログラムを終了するとしますと、Windowsなら×ボタンを押すと色々な手続きを勝手にやりますね。
この終了手続きを全部手動でやれというのがプレイステーション3です。
しかも終了手続きを完成させないとほかにも影響を与えます。どうしようもありません。


こんな有様ですからゲーム開発費は莫大な額になります。
特にプログラマの人件費が激増することになります。 いつまでも進捗しないプロジェクトを見た経営者は
プレイステーション3から撤退した方が良いと考えるのが自然です。


そしてとうとう運命の日となります。
ここで重要なことは、スクウェアエニックスにとってソニーは株主だという事実です。
つまり株主である企業の義理を反故にしてもファイナルファンタジーエックスボックスに出さないといけないほど
事態は悪化しているのです。


それでこのタイトルというわけですね。
終了のお知らせ。 
任天堂から天下を奪ったのもファイナルファンタジーなら転落させたのもファイナルファンタジーとはなんという
皮肉でしょうか。


ソニーコンピューターの経営判断が問われます。