嫌儲って思考停止してどうするの

ちょっと砕けた感じで書いてみる

有村悠http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20081205/1228472025嫌儲について書いているよ。
こちとら責任範囲が許す限りの市場制限について書いていたのに嫌儲と一緒にしてしまってるよ。
はっきり言うと、私は同人で儲けることなんて否定する気なんてないよ。
金かかるわ上手くいくとは限らない同人で利益を確保するやりかたをしないと駄目って話だったのに
カネ掛からなくするようにって話すると飛躍して無料にするべきだって言い出す。


ただ同人を語る上で重要なことなんだけど「お目こぼし」という概念があるのさ。
お目こぼししてもらえる規模かどうかを決めるのはやっぱり金銭なわけで。
利益ではなくどれだけの売上高かでみんな判断されてしまうわけよ。
だから作り手はそんなに利益無いよって言ったって売上高でみんな判断されるのだから
色々つつかれるのは当たり前なんだよね。
責任範囲もそう。無料でも有料でも責任は伴うけど、有料になった途端に求められる
社会的な責任範囲は一気に増えることは世間の常識なんだよね。


だから儲けるのは別にかまわないと思うけど作り手は自衛しないとやばいよと。
自分に火の粉が降りかかる前にどうやって責任範囲を明確にしてこれ以上はやらないってやらないと
世間に責任範囲を広げられて二進も三進もいかなくなってしまう。
責任の範囲を狭くしたければ無料でやるしかない。そうすればお目こぼしされる率は増えるからね。
危機管理をしないと痛い目に遭うよってことで今日はおしまい。


追記:
そうこう書いていたらはてブで「世間」は勝手に作った幻影って書かれてしまったよ。
あのね、利権団体(または個人)にとってその存在が驚異になるかどうかは基本、金で判断されるの。
儲かるファクターなら無視されるし、被害が及ぶファクターだと判断されれば全力でつぶすのが現実なの。
潰れされた例としてマリグナントバリエーションのDVDが販売停止になったけど、どうしてお目こぼししてもらえなくなったのか
考えたことはないのかな。
金の存在は怖いよ。ピュアだと思っていた創作活動は思った以上にドロドロしているし、同人にピュアな幻影を求めていたら
それこそナンセンスな話だよ。
現に、「嫌」嫌儲を標榜していながら、自分は儲からないとわざわざ表明しているのは何故?
これこそ無自覚な「嫌儲」じゃないかな。
自分のやりたいように遣らせてくれと思うのなら、それこそ儲けていても儲けていなくてもそれは多様性の一部として
認めるべきじゃないのかな。
実は無自覚な嫌儲に立脚した論を書いているパラドックスhttp://tail.s68.xrea.com/blog/2006/06/post_20.htmlを読めばわかるかと。