いまさらサンクリの情報流出話

今更ですがサンシャインクリエイション43が中止になったことは皆様すでにご存じの通り
ある程度話も煮詰まって、ある程度冷静になったところで雑感。


サンクリエイション運営の行動は比較的素早くとりあえず対応としては十分だと思われます。
情報流出についての考え方というのは人それぞれありますが、どれくらいの不祥事かは知っておいたほうがいいでしょう。
過去に某銀行で発生した情報漏洩事件では当事者は解雇された上にまともな職にも就けず、最後は一家離散という事態を招いたことがありました。
これは当事者の息子が親のPCにWinnyを入れたために起こったことですが、本人に心当たりが無くてもちょっとした弾みで情報漏洩は発生すると
いうことは知っておいて損はないでしょう。


さて問題はもっと別の部分です。
この情報漏洩でコミックマーケット関係者の情報も漏れたんですね。
実はイベントを遣っている人はイベント界隈というのがあって各イベントでボランティアの融通をしているのです。
今回情報漏洩をしてしまった人物も所謂ボランティアの人間であることは間違いありません。
例大祭の時も結局はコミックマーケットの方々にお手伝いしていただいておりますし
紅楼夢ではコミックマーケットの猛者スタッフが列を見事に裁いて混乱を収めています。


ここで注意するべき事はボランティア界隈の人々をどうやって制御するかということです。
ボランティアさんの実力は認めても彼らの手腕がイベントの成否に関わりすぎるのはどうかと思うのですね。
同様に運営側はきちんとイニシアチブを取らないといけない。
そのためにはどう手綱を持つかが問題となるでしょう。
まず必要となるのは彼らの権限をきちんと制限することです。
与える情報を最小限にすること、そしてサンクリ運営も挙げていましたがきちんと契約書を交わすこと。
これくらいはきちんとするべきです。 契約書を交わすことは実は無限責任を避けるためのものです。
つまり多少のトラブルは組織でボランティアを守るという意味の契約書でもあります。
ボランティアだからといって何もかも押しつけないようにしないといけません。


ボランティアさんの中には人の裁き方に長けた方もいます。
彼らから色々と学ぶことは多いと思います。
もちろんそう言った努力は普段からやられているとは思いますがそれをある程度ガイドライン化するのも手かもしれません。
相当の手間がかかりそうではありますが。


はっきり言いまして今後、責任を問いただす動きなどは無益だと考えています。
重要なことは次につなげることであり、中止して有耶無耶にすることだけは避けねばならないでしょう。
情報漏洩は避けねばならないことではありますが、最初に取り上げたとおりふとした弾みで漏洩は起こりえるのです。
そのときどうやって責任を取るのか、責任の所在ではなく範囲を考えて行くべきだと思います。